私はただお酒を飲みたい

あつあつ燗……底辺社会人。お絵かきとアメコミ映画と特撮と猫が好き。うつ病治療中。日本酒は福寿と白鷹が好き。大体Twitterにいます。

私はただお酒を飲みたい…うつ治療中の社会人によるブログ

自分を好きでいるのは難しい

 



 私は私のことが嫌いです。

 

 唐突に何やねんって話ですが、私は私を好きになれません。だって、仕事も出来ないし、友達も出来ないし、融通もきかない。顔も体も綺麗じゃないし、面倒くさがりだし。一体、どこをどう好きになればいいの?長所ってなに?と悩みます。

 化粧をしてみたり、髪を切ったり、服にこだわってみたりしても、たとえ化粧や髪や服について考えることが好きでも、自分を好きになれるわけではない。

 あるテレビ番組で、自分大好き芸人というナルシストの芸人さんばかり集めた企画があって、面白くて見ていたのですが、滑稽だと思うと同時に、羨ましく思ったんです。自分を大好きでいるってことは、24時間ずっと、大好きな人間で在れるってことじゃないですか。そんな生き方があるんだなって関心してしまって。
 
 ここで、宮下草薙の草薙さんという芸人さんの話をします。草薙さんは芸人という職業であるにも関わらず、自分がカメラに映ることに抵抗があるという変わった芸人さんです。彼は、高校を中退しておられます。その後、親に「近所を歩くときは高校の制服を着なさい」と言われたそうです。たぶん、彼や家族が近所から何を言われるかと考えての言葉だったのだろうと思いますが、言われた本人は中退したという選択が間違っているのだと余計に罪悪感を持たされたのではないかと思います。
 
 草薙さんはその後、父親に「山へ行こう」と誘われます。虫捕りが好きだったからだと推測できますが、彼は当時「捨てられるんじゃないか」と思ったそうです。会場の皆さんは「決断が早すぎる」「考えすぎ、ありえない」と笑っていました。ですが、私は笑えませんでした。同じ考え方をしたからです。同じ自己否定の思考を持っているのです。
 
 自分のことが好きじゃない私は、自分を信頼できません。同時に、身内を含む他人も信頼できません。「否定的な意見を持たれているに違いない」「だから私は駄目なんだ」という思考に行き着きます。これは他人に対しても失礼な疑心暗鬼さだとわかっています。わかっているからこそ、つらく苦しく、自分を好きになれない気持ちが倍増するのです。
 
 「普通」の人は、ぼんやりとした自己肯定感をいつも持って生きているそうですね。ましてや、自分が嫌いだなんて考えないとか。私も処方された薬のおかげで、少し自己肯定をお借りできる日があります。その時の私は、何でもできる気がして仕方なくて、胸の中が綺麗さっぱり風通しが良くて、本当に気分が良いです。でも世間では、それが「普通」の状態であるというので驚きしかありません。
 
 私が考える、私のうつ治療の目標は、そのぼんやりとした自己肯定感を、自分のこと嫌いじゃないなあって気持ちを、薬を飲まなくても持ち続けることです。精神病は「治った」ではなく「寛解」というそうですが、それが私の「寛解」した状態であると言える気がします。
 
 「寛解」して飲むお酒は、さぞかし美味しいでしょう。精神系の薬は、アルコール厳禁なんです。早く、薬を気にせずお酒が飲めるようになりたい。自分が自分をある程度好きになって、美味しいお酒を飲める自分を褒めたい。そう思いながら、今日も自分を受け入れる戦いをしています。